2.12 スマートファン

このプロジェクトでは、サーミスター、TA6586、モーター、および電源モジュールを使用して、温度制御型のスマートファンを作成します。設定温度に達すると、ファンは自動的に回転します。

このプロジェクトで必要なコンポーネントは以下の通りです。

一式を購入する方が便利です、リンクはこちら:

名前

このキットに含まれるアイテム

リンク

Kepler Kit

450+

Kepler Kit

以下のリンクから個々にも購入できます。

SN

コンポーネント

数量

リンク

1

Raspberry Pi Pico W

1

BUY

2

Micro USBケーブル

1

3

ブレッドボード

1

BUY

4

ジャンパーワイヤー

数本

BUY

5

TA6586 - モータードライバーチップ

1

6

DCモーター

1

BUY

7

Li-po充電モジュール

1

8

18650バッテリー

1

9

バッテリーホルダー

1

10

抵抗器

1(10KΩ)

BUY

11

フォトレジスタ

1

BUY

配線

temperature_controlled_fan0

コード

注釈

  • 以下の画像を参照して、ドラッグアンドドロップでコードを作成できます。

  • kepler-kit-main\piper のパスから 2.12_smart_fan.png.png をインポートしてください。詳細なチュートリアルは、 コードをインポート を参照してください。

temperature_controlled_fan

  • Pico Wに接続した後、 スタート ボタンをクリックしてコードが実行されます。

  • CONSLEをクリックすると、現在の温度が摂氏で表示されます。

  • 温度が25度以上の場合、ファンは回転を開始し、25度未満の場合は停止します。

注釈

  • モーターが停止ボタンをクリックした後も回転し続ける場合、この時点でPico WのRunピンをGNDにワイヤーでリセットしてから、再度このワイヤーを抜いてコードを実行する必要があります。

  • これは、モーターが多くの電流を使用しているため、Pico Wがコンピュータから切断される可能性があるからです。

wiring_run_reset

仕組み

temperature_controlled_fan1

A0(GP26)の電圧が読み取られ、変数[Vr]に割り当てられます。

temperature_controlled_fan2

これらの計算は、サーミスターの値を摂氏度に変換します。

注釈

ここでは、抵抗と温度の関係があります:

RT =RN expB(1/TK – 1/TN)

  • RTは、温度がTKの場合のNTCサーミスターの抵抗です。

  • RNは、定格温度TNでのNTCサーミスターの抵抗です。ここでは、RNの数値は10kです。

  • TKはケルビン温度で、単位はKです。ここでは、TKの数値は273.15 + 摂氏度です。

  • TNは、定格ケルビン温度で、単位もKです。ここでは、TNの数値は273.15+25です。

  • B(ベータ)はNTCサーミスターの材料定数であり、また熱感度指数とも呼ばれ、数値は3950です。

  • expは指数の略で、底数eは自然数であり、約2.7です。

この式 TK=1/(ln(RT/RN)/B+1/TN) を変換して、ケルビン温度から273.15を引くと摂氏度になります。

この関係式は経験式です。温度と抵抗が有効範囲内である場合のみ正確です。

temperature_controlled_fan5

温度が25度摂氏を超える場合は、GP14をONにしてGP15をOFFに設定してモーターを回転させます。逆に、温度が25度摂氏以下の場合は、GP14とGP15の両方を低く設定してモーターを停止させます。