Bluetoothで始めよう

このプロジェクトでは、Arduinoを通じてBluetoothモジュールとの通信方法を示します。

最初に、回路を設定し、ソフトウェアシリアル通信を使用します。BluetoothモジュールのTXピンをUnoボードのピン3に、RXピンをUnoボードのピン4に接続します。

1. 回路を作成する

../_images/00-Wiring_Bluetooth.png

2. コードをアップロード

ultimate-sensor-kit\iot_project\bluetooth\00-Bluetooth_start のパスの下で 00-Bluetooth_start.ino ファイルを開くか、このコードを**Arduino IDE**にコピペします。

このコードは、ArduinoのSoftwareSerialライブラリを使用してソフトウェアシリアル通信を確立します。これにより、Arduinoはデジタルピン3および4(RxおよびTxとして)を介してJDY-31 Bluetoothモジュールと通信できます。双方の間のデータ転送があるかどうかを確認し、一方から他方に9600のボーレートで受信メッセージを転送します。 このコードを使用すると、ArduinoのシリアルモニターでJDY-31 BluetoothモジュールにATコマンドを送信し、その応答を受信できます

3. Bluetoothモジュールの設定

右上の虫眼鏡アイコン(シリアルモニター)をクリックし、ボーレートを 9600 に設定します。次に、「New Line」のドロップダウンオプションから「both NL & CR」を選択します。

../_images/00-bluetooth_serial_1_shadow.png

以下は、ATコマンドを使用してBluetoothモジュールを設定するいくつかの例です: AT+NAME と入力してBluetoothデバイスの名前を取得します。Bluetoothの名前を変更したい場合は、 AT+NAME の後に新しい名前を追加してください。

  • Bluetoothデバイスの名前を問い合わせる: AT+NAME

    ../_images/00-bluetooth_serial_2.gif
  • Bluetoothデバイスの名前を設定する: AT+NAME (新しい名前に続く)。 +OK は、設定が成功したことを意味します。再度 AT+NAME を送信して確認できます。

    ../_images/00-bluetooth_serial_3.gif

注釈

一貫した学習体験を確保するために、Bluetoothモジュールのデフォルトのボーレートを変更しないで、 そのデフォルト値である4(すなわち9600ボーレート)のままにしておくことが推奨されます 。関連するコースでは、9600のボーレートでBluetoothと通信します。

  • Bluetoothのボーレートを設定する: AT+BAUD (ボーレートを示す数値に続く)。

    • 4 == 9600

    • 5 == 19200

    • 6 == 38400

    • 7 == 57600

    • 8 == 115200

    • 9 == 128000

以下の表で他のATコマンドを参照してください。

コマンド

機能

デフォルト

AT+VERSION

バージョン番号

JDY-31-V1.2

AT+RESET

ソフトリセット

AT+DISC

切断(接続時有効)

AT+LADDR

モジュールのMACアドレスを照会する

AT+PIN

接続パスワードの設定・照会

1234

AT+BAUD

ボーレートの設定・照会

9600

AT+NAME

ブロードキャスト名の設定・照会

JDY-31-SPP

AT+DEFAULT

工場出荷状態にリセット

AT+ENLOG

シリアルポートステータス出力

1

4. スマートフォン上のBluetoothデバッギングツールを通じた通信

"Serial Bluetooth Terminal"というアプリを使用して、BluetoothモジュールからArduinoにメッセージを送信し、Bluetoothインタラクションのプロセスをシミュレートできます。Bluetoothモジュールは、受信したメッセージをシリアルポートを介してArduinoに送信します。同様に、Arduinoもシリアルポートを介してBluetoothモジュールにメッセージを送信できます。

  1. Serial Bluetooth Terminalのインストール

    Google Playより、Serial Bluetooth Terminal をダウンロードしてインストールしてください。

  2. Bluetoothの接続

    まず、スマートフォンの Bluetooth を有効にします。

    ../_images/09-app_1_shadow.png

    スマートフォンの Bluetooth設定 に進み、 JDY-31-SPP といった名前を探します。

    ../_images/09-app_2_shadow.png

    見つけたら、ポップアップウィンドウで ペアリング を承認します。ペアリングコードが要求された場合は、"1234"と入力してください。

    ../_images/09-app_3_shadow.png
  3. Bluetoothモジュールとの通信

    Serial Bluetooth Terminalを開き、"JDY-31-SPP"に接続します。

    ../_images/00-bluetooth_serial_4_shadow.png

    接続が成功すると、シリアルポートモニターに成功のプロンプトが表示されます。

    ../_images/00-bluetooth_serial_5_shadow.png

    シリアルモニターでメッセージを入力し、Bluetoothモジュールに送信します。

    ../_images/00-bluetooth_serial_6_shadow.png

    送信後、このメッセージは Serial Bluetooth Terminal アプリで確認できます。同様に、このアプリを通じてArduinoにもデータをBluetoothで送信できます。

    ../_images/00-bluetooth_serial_7_shadow.png

    シリアルモニターで、Bluetoothからのこのメッセージを確認できます。

    ../_images/00-bluetooth_serial_8_shadow.png